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2014/11/26

三重県建築士会 伊勢木綿~素材紹介~

伊勢木綿の歴史
かつて伊勢の国地方は、室町時代に綿の種が伝来し、土、水、天候、冬場の肥料である鰯に恵まれ一大産地になりました。
かつては、農業の副業として始まった木綿づくりも伊勢商人の手により江戸へと販路は広がり、伊勢の国からきた木綿を「伊勢木綿」と称し今日も全国でその名を耳にするようになりました。
現在、伊勢木綿は地元「臼井織布株式会社」のみでしか生産されていない非常に貴重な物となっており、今も古き良き伝統を継承しています。

津市一身田大古曽にある「臼井織布」
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伊勢木綿の特性
伊勢木綿は、柔らかな肌触りと、伝統ある色、柄、風合いが今なお多くの人に愛されつづけています。
木綿織物の柄は、基本的に産地による違いは少なく、今も昔も縞や格子柄が中心、独自性が出るのは糸と染織で、糸の種類や太さを変えるだけで、織りあがった布の風合いは千差万別です。
伊勢木綿は、単糸という一番ベーシックな糸を使用しています。 
それは、切れやすくて織るのが非常に難しく、いい綿を使った単糸でないと織ることが出来ません。 その、こだわりの単糸を使った伊勢木綿を織り上げるには、100年以上も前の豊田式織機を現役で使っています。
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豊田式自動織機
伊勢木綿を織るに欠かせないのが、歴史ある豊田式の自動織機。
明治時代より受け継がれた、今では製造廃止の豊田佐吉による名機です。 全国的にも珍しい自動織機が当時と変わらない風合いを生み出す伊勢木綿。
一反13m織るのに丸1日要するとの事ですから、その生産スピードは決して速くはありません。 もし、最新式の早い勢いのある機械で織れば、伊勢木綿の場合、柔らかな単糸を使用するので、糸が切れ生産することが出来ません。

臼井織布見学風景
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2014/11/07

お誘い まちなみ見学 in 紀北町紀伊長島

先月は、台風が2週続続けざまに到来し、皆様は大丈夫でしたでしょうか?
被害に遭われた方にはお舞い申し上げます。 
台風が過ぎ去って、めっきり肌寒くなり、本格的に冬支度に取り掛からねばと思う今日この頃です。

お誘い! まちなみ見学 in 紀北町紀伊長島
午前中、ガイドさんに魚まちの魅力を説明してもらいながら散策
昼食は、「ゆうがく邸」にて本膳料理、食べ方指導&漆器の手入れの仕方を学びます。
この機会に、日本の正式な膳立てによる饗応料理の作法を身に付けませんか?
地域素材

日 時平成26年11月16日(日)
      AM10:00~PM3:00 予定
集合場所ゆうがく邸
      北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島128
      紀伊長島駅より徒歩6分
見学先魚まち
      ゆうがく邸で集合後、車で魚まち迄移動
参加費¥3,400
      (昼食代¥3,000、ガイド代¥400)
交通費各自負担にてお願いします。

対象者会員・一般(男性会員、ご家族、ご友人可)
申込締切11月10日(月)
申込み先:支部名・氏名・連絡先を明記のうえ、(一社)三重県建築士会事務局FAX:059-225-4281へ申し込んで下さい。
見学会