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2015/05/24

平成26年度 第24回全国女性建築士連絡協議会の感想(3)

今回は平成26年度 第24回全国女性建築士連絡協議会のD分科会のご報告です。
三回にわたったご報告も今回で最終回です。

『D分科会:素材と環境共生住宅』  参加者:浦山 真美

福井県建築士会青年部女性委員会からの小学生を対象にしたワークショップの発表でした。
遊びから得られる「住まい」への関心と伝統的文化を慈しむ「住教育」事業で、県内産の木材を使っての時間割表作り、地元の環境、歴史的建造物等を織り込んだ出前授業です。
2限の授業内で、木造住宅の建築木材が出来るまでの流れや仕事、木の種類などをクイズ形式で生徒に興味を持ってもらい、そのあとオリジナル時間割表の制作にかかります。
使う木は、杉・檜・桜・松・栗・ヒバの6種類です。実際に触れて木の匂いや重さの違いなどを体験し、それぞれの作品づくりがどれだけ楽しかったか、授業後の子供たちの感想文からも感じる事ができました。
「子供たちに何を期待して」という議論では各県の方と活発な意見交換となりました。子供の頃のものづくりの経験が地元への思いとなり、次の世代へ引き継ぐ、そのための地域の素材を活かした「住教育」への取り組みは大切な事だと考えます。
手探り状態で始められたという福井県女性委員会の事業ですが、とても完成されたもので私達の活動のなかでも参考にさせて貰える事があるのではと思いました。

みけじょ2015-05-2 みけじょ2015-05-3
2015/05/08

平成26年度 第24回全国女性建築士連絡協議会の感想(2)

 木々の緑が綺麗な季節となりました。道を車で走っていると、色とりどりの花も見え気分も上々になります。
さて、今回は平成26年度 第24回全国女性建築士連絡協議会のC分科会のご報告です。

『C分科会:歴史的建造物と建物再生』 参加者:大森尚子

全建女は、同じテーマの分科会が毎回継続的に開かれるのが定例になっていますので、私はできる限り、個人的に興味のある「歴史的建造物と建物再生」の分科会に参加することにしています。お陰でその度に、同じテーマでの他県の活動報告や意見を聞くことができ大変有意義です。
今回はコメンテーターに愛知建築士会の山口ゆずみさん。
あいちトリエンナーレ2013の開催にあたり、CCDO(中部デザイン団体協議会)からの依頼で企画運営した「昭和初期にタイムスリップ・楊輝荘「聴松閣」でクラシックを楽しむ」について発表がありました。CCDOという組織は、愛知県内に所在する15ものデザイン関連団体が結集した組織で、愛知建築士会もこの組織の一メンバーだそうです。
修復を終えたばかりの名古屋市の歴史的建造物「聴松閣」でのクラシックコンサートを目玉に開催された日帰りデザインツアーは、募集人数40名のところ、1100人以上の応募があったという大成功。
その成功の分析や、又、行政や他団体との連携による企画運営の苦労話や醍醐味など、大変興味深い話題でした。
後半は2つのグループに分かれ、各地の参加者から歴史的建造物を巡る状況や活用報告がなされました。
発言はどうしても長引き、時間不足を感ずるワークショップではありましたが、各地の活動実態や熱意を肌で感ずることが出来ました。

みけじょ2015-05-1